そもそもライブハウスの構造からして無理がある

日記

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先週、四万十川くんのブログが炎上して音楽系のブロガーの格好のネタになってました。自分も思うところがあったので便乗して少し。

四万十川くんがどういう人かと言いますと、主にソロの弾き語りで活動されてるミュージシャンです。何度か共演したことがあってイベントにも出てもらったことがあります。
件のブログはすでに削除されてるので蒸し返すようでアレですけどざっくり内容を説明すると、

四万十川くんが演奏してるときにフロアで酔っ払い数人が大きな声で喋っててまともに演奏できる状況になかった、これはライブハウスが注意すべきじゃないのか

というものです。本当にざっくりですが。

で、みんな

演奏で黙らせられなかったあなたの実力不足

とか、

ライブハウスが注意すべき

とか、

騒いでた酔っぱらいが非常識

とか、議論がなされました。自分もこういう状況に幾度となくお客さんとしても出演者としても出くわしたことがあります。誰が悪いとかいうのは一旦置いといて、どうしてこういう状況が起きるのかを考えてみました。

 

演奏スペースとバースペースが分かれていない

これが一番の要因だと思ってます。日本の主にアマチュアが出演する100~200人規模のライブハウスは完全にただの四角いハコ、というところが多く、ステージと後方にちょこっとバーカウンターがあるくらいでほとんどの場合、演奏スペースとバースペースが分かれていません。ちょっと疲れたから座って飲みながら友だちと話して、ということができません。今回の新宿JAMも然り。

バンドが演奏してても隣の人と会話ができるくらいステージと隔たりがあるスペースが用意されてるのが理想的。椅子とテーブルがあればなお良し。興味がない出演者のときはそっちで飲んどけばいい。

今回の件はライブハウスの構造にそもそもの問題があると思います。

 

再入場不可

自分は関西と東京のライブハウスしか知りませんが、東京は再入場不可のところが多いように思います。4~6組出演するイベントで目当てのバンドは1組か2組、ライブハウスに閉じ込められて数時間、座って休めるところもないとかもう苦行です。
再入場可であれば興味がない出演者のときは外に出とけばいいだけの話です。

新宿JAMは再入場可だったような、と思って調べたらやっぱりそうでした。

新宿JAM_再入場
(http://jam.rinky.info/info.html)

 

酔っ払いたちは外に出てればよかったのにね。

 

出演者がバンド、アコースティックごちゃ混ぜ

出演者全員が弾き語りのアコースティックイベントならこんなことになっていなかったと思います。

この日、どうだったのかというと

新宿JAM_再入場2

 

個人名とグループ名らしきものがあるのでごちゃ混ぜだったよう。しかも全部で9組!

大音量のバンドの後にアコギ一本の弾き語り、という場面でお客さんがフロアでバンドのときと同じテンションで隣の人と話してたら大声になりますよね。

 

ライブハウスのブッキング

この日が出演してたバンドの自主イベントだったとしたらこういうことは起きにくかったと思います。出演者は主催バンドと何らかの繋がりがあるので他のバンドの演奏時に少しは気を使うでしょう。お客さんにもイベントの一体感というかそういうのが伝わって敢えて邪魔するようなことにならなかったでしょう。

ライブハウスのブッキングでジャンルもバラバラ、目当ての出演者以外に興味がない、というときに起こりがち。

 

出演順が悪い

この日、四万十川くんはスケジュールの都合で出番が最後だったよう。9組出てて最後の時間だとお客さんも出来上がってますよね。。

 

季節が冬

寒いと再入場可でも一旦外に出ようか、ということになりにくい。

 

終わりに

出演者の実力が、とかライブハウスの運営がどうこうより、そもそもライブハウスの構造からして無理がある。

というのが自分の意見です。

その後更新された四万十川くんのブログ。

新宿JAMとの件について – 四万blog

とりあえず和解したようでよかったです。

 

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